流産経験者の私が、産後うつになりかけた話

流産

「無事に生まれてきてさえくれれば、それでいい。」

妊娠中の私は、ずっとそう思っていました。

私は過去に流産を経験しているので、特にその思いが強かったです。
※流産したときの記事はこちらになります。

今回の妊娠中は常に不安と隣り合わせでした。

次の健診の日まで長く感じましたし、少しでもつわりが軽くなったりなど体調に変化があると心配になりました。

胎動が少ない気がする日も不安で何度も胎動カウントをやったり、お腹が張るだけでも検索を繰り返していました。

とにかく、「無事に生まれてほしい」

そのことばかり考えていた気がします。

だからこそ、出産したら安心できると思っていました。

でも実際は違いました。

赤ちゃんが無事に生まれてくれたあと、私は産後うつになりかけました。

1. 一番つらかったのは2週間健診までの期間

今振り返っても、一番しんどかったのは産後2週間健診までの期間です。

入院中から、ずっと泣いていました。

24時間のうち、寝ている以外のほとんどの時間は泣いていました。

娘の話じゃないですよ。「私が」泣いていたんです。

何が不安なのか、自分でもよく分かりませんでした。

赤ちゃんは隣で眠っています。

大きな異常があるわけでもありません。

ミルクも飲んでいますし、おしっこやうんちも出ています。

それなのに、胸の奥がずっとざわざわしていました。

漠然とした不安が消えず、常に何かに追い詰められているような感覚がありました。

「義務」という言葉を使うべきかわかりませんが、義務的に育児していたようにも思います。

2週間健診でやったエジンバラ産後鬱質問票でも明らかに引っかかり、助産師さんに泣きながら話を聞いていただいたのも覚えています。

エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)とは?
産後うつ病の可能性を早期に発見するために世界中で広く使われているスクリーニング検査です。過去7日間の心の状態に関する10個の簡単な質問に答え、30点満点中9点以上(または13点以上)の場合に専門医の受診が推奨されます。

2. 実母と夫の間の板挟み

産後は実母に助けてもらいました。

本当にありがたい存在でした。

一方で、夫も私と赤ちゃんのことを一生懸命考えてくれていました。

ただ、育児に対する考え方や価値観は人によって違います。

実母と夫、それぞれが善意で言ってくれていることなのに、意見が違うこともありました。

私はその間に立ち、どちらの気持ちも分かるからこそ、余計に気を遣っていました。

今ならもう少し肩の力を抜けたと思います。

でも当時は、そんな余裕はありませんでした。

赤ちゃんを連れて、2人きりで逃げ出したいとさえ思っていました。

3. 赤ちゃんの体重ばかり気になる

娘は予定日より少し早く生まれました。

ですが、出生体重は3,000gを超えていました。

十分に大きく、元気に生まれてきてくれました。

それなのに私は体重のことばかり気にしていました。

もう少しお腹で育てたほうが良かったのではないか。

でも、お腹でそのまま育てていたら無事に生まれていなかったかもしれない。

少しでも数字が気になると不安になり、頭から離れませんでした。

周りの出生体重も気になり、自分の娘より大きく生まれた子の話は正直聞きたくないとさえ思っていました。

今思えば、元気に泣いて、しっかり成長して毎日体重も増えていたのに、その頃の私は心から安心することができませんでした。

4. 何が正解が分からない

育児書を読みました。

SNSも見ました。

インターネットでも検索しました。

でも、調べれば調べるほど育児の正解が分からなくなりました。

母乳を優先するべきなのか。

ミルクを足した方がいいのか。

泣いたらすぐ抱っこするべきなのか。

少し様子を見るべきなのか。

何を選んでも「もっと良い方法があったのでは」と思ってしまいました。

周りのお母さんたちは自然に育児をこなしているように見えました。

それなのに、自分だけが取り残されているような感覚がありました。

5. 小さなことばかり気にしていた

今思うと不思議なのですが、当時の私は小さな後悔ばかり探していました。

お宮参りで撮りたかった写真のポーズがありました。

でも事前に十分調べておらず、撮ることができませんでした。

撮影に持っていきたいと思える小物もあとから見つかりました。

「どうして思いつかなかったんだろう」と落ち込みました。

ネットショッピングでも、普段ならクレジットカード払いにするところを、なぜかペイジー払いにしていました。

本当に些細なことです。

でも当時は、その些細なことが大きな失敗のように感じられました。

育児とは全く関係のないことまで、「もっとこうすれば良かった」と深く考えて、眠れなくなるぐらい泣いてしまっていたのです。

6. 出産がゴールだと思っていた

振り返ると、私は流産の経験をずっと引きずっていました。

妊娠してから出産するまでの期間、ずっと気を張っていました。

健診を一つクリアするたびに安心して、また次の不安がやってくる。

そんな毎日でした。

だから私の中では、無事に出産することが大きな目標になっていました

もちろん、頭では出産がゴールではないことは分かっていました。

でも心のどこかでは、「生まれてくれたら安心できる」と思っていたのです。

ところが実際には、出産を終えたあとに心に大きな空白が残りました。

ずっと張り詰めていた糸が突然切れてしまったような感覚でした。

無事に生まれてくれた喜びはあるのに、自分自身は抜け殻になっていました。

なんだか、自分の人生の役目を終えたような、そんな感覚がしたのです。

7. 本当に大切だったこと

産後半年以上経ってみて、今だから思えることがあります。

私があれほど悩み、後悔し、不安になっていたことのほとんどは、本当はそれほど重要なことではありませんでした。

お宮参りの写真も。

持っていけなかった小物も。

支払い方法の選択も。

育児の細かなやり方も。

出生体重も。

もちろん、その時は真剣でした。

でも今振り返ると、一番大切なことは別にありました。

赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたこと。

そして毎日少しずつ成長してくれていたこと。

本当は、それだけで十分だったのです。

流産を経験した私にとって、その奇跡以上に大切なことはありませんでした。

8. 最後に

もし今、産後の不安で苦しんでいる方がいたら。

何が不安なのか分からない。という人がいたら。

もしくは、赤ちゃんは元気なのに気持ちが苦しい、自分だけが取り残されている気がする人がいたら。

そんな状態だったとしても、決して珍しいことではありません。

特に流産を経験している方は、妊娠中に想像以上の緊張と不安を抱えながら過ごしています。

その反動が産後にやってくることもあります。

でも、私の場合、一番苦しかった時期は永遠には続きませんでした。

少しずつ赤ちゃんとの生活に慣れ、気づけば笑える日も増えていきました。

2週間健診から1か月健診、産後3か月と何度もやったエジンバラ産後鬱質問票の数値も、だんだんと良くなっていきました。

だから今つらい方には、「大丈夫」と簡単には言えません。

でも少なくとも、同じような気持ちになった人がここにもいたことだけは伝えたいです。

もし、つらくて誰かに話を聞いてほしいという人がいたら、Xやインスタで私のDMにご連絡ください。

こちらのブログの問い合わせでもいいです。

お話聞かせてください。待っています。

少しでも、これを読んでいる方に明るい未来が訪れますように。

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