今回は、妊娠が判明してから妊婦健診が始まるまでの、病院での診察費用についてお話しします。
妊婦健診は通常、妊娠8〜9週頃から始まります。
この頃にはすでに母子手帳を受け取り、自治体から支給される補助券(クーポン)を利用して診察費用を支払うことになります。
私が通っている病院では、基本的な診察費用は3,000円程度で、初回や特別な検査がある場合のみ、それ以上の費用がかかります。
では、その妊婦健診が始まる前の診察費用はどうなるのでしょうか?
妊娠は病気ではないため、健康保険が適用されない、というのはよく知られた話です。
では、妊娠が判明する5週頃から妊婦健診が始まるまでの間、病院に行くと全額自費になってしまうの?
と不安に思う方もいるかもしれません。
今回は、2度の妊娠を通じて2つの病院を経験した私の体験談をもとに、このどっちつかずの時期の診察についてお話しします。
1. 早く病院に行きたいけれど、早すぎると無駄足に?
妊娠検査薬で陽性が出たあと、すぐに病院へ行きたくなる気持ち…とてもよくわかります。
ですが、あまりに早く受診すると、「来週もう一度来てください」と言われてしまい、結果的に無駄足になる可能性があります。
これは、受診のタイミングが早すぎると胎嚢(たいのう)がまだ確認できないことがあるためです。
胎嚢は一般的に妊娠5週頃から確認できるため、少なくとも5週目以降の初診が望ましいとされています。
また、経産婦の中には、初診時に胎嚢だけでなく心拍まで確認したいと考え、妊娠7週頃を目安に受診する方もいるようです(実際にSNSで何人かお見掛けしました)
妊活を意識していない方であれば、生理予定日(妊娠4週頃)を数日過ぎて「来ないな?」と感じ、5週頃に妊娠検査薬→受診という流れが自然かと思います。
ただ私は妊活中で、いわゆる“フライング検査”をしていたので、生理予定日よりも前の3週頃には妊娠に気付いていました。
2. 2つの病院の費用比較
こちらの表が、2つの病院の対比表になります。
A病院(不妊治療専門) | B病院(レディースクリニック) | ||||
---|---|---|---|---|---|
週数 | 金額 | 確認事項 | 週数 | 金額 | 確認事項 |
5w | 1,840円(保険適用) | 胎嚢確認 | 5w | 2,500円(保険適用) | 胎嚢確認 |
6w | 7,480円(保険適用外) | 心拍確認 CRL | 6w | 1,940円(保険適用) | 心拍確認 CRL |
7w | 7,480円(保険適用外) | 心拍確認 CRL | 7w① | 1,740円(保険適用) | 心拍確認CRL |
8w | 2,500円(保険適用) ※妊婦健診予定だった別の病院 →流産の可能性を告げられる | 経膣エコーで胎芽の確認 | 7w② | 1,660円(保険適用) | 心拍確認CRL |
9w | 1,670円(保険適用) →流産確定 | 経膣エコーで胎芽の確認 | 9w | 1,900円(保険適用) | 心拍確認CRL |
合計 | 20,970円 ※次の病院への紹介状3,300円も別途有 | 合計 | 9,740円 |
病院によってここまで違うとは…!
B病院の場合は、心拍確認出来てからも保険適用でやり続けてくれたんですよね。
ありがたいことに…
しかし、A病院は不妊治療専門だったからか、心拍確認が出来ている段階では保険が適用されずめちゃくちゃ高かったです。
しかも別で紹介状代も取られた上に結果流産となってしまったので、いろいろ重なってトホホ…でした。
3. 2回目の妊娠でA病院に行かなかった理由
私は元々、不妊治療(タイミング法)で妊娠しました。
2回目の妊娠時も、本来であれば前回と同じ病院(A病院)を受診する予定でした。
しかし、実際にA病院へ行ったのは排卵チェックのときが最後でした。
「2週間後に妊娠判定で来てね」と言われていましたが、結果的に行きませんでした。
その理由は大きく3つあります。
①トータル費用が高くなることを1回目の妊娠で知っていたから
②その病院に若干不信感を抱いていたから
③AIHやIVFでの妊娠であればその病院で結果を見てもらった方がいいが、タイミング法だったため
①についてはそのままの理由です。
1回目の妊娠で、A病院で妊娠判定を受けるとトータルの費用が高くなることを経験済みだったためです。
最初から妊婦健診を受ける予定の病院(B病院)で診察してもらえば、紹介状代も不要とわかっていました。
結果的にB病院では心拍確認の際も保険適用にしてくれていたため、大きく助かりました。
②については「不信感」とまではいかないかもしれませんが、小さな不満の積み重ねがありました。
たとえば、AMHの数値を誤って記録されていたことや、予約しても1時間以上待たされることが常態化していたこと。
さらに、前回妊娠した際の2回目の心拍確認時には、心拍が動いている様子をモニターで見せてもらえなかった、などです。
こうしたことが続いたため、他の病院に切り替えることにしました。
(※そのときの詳しい話は、別記事にまとめていますので、こちらもご覧ください)
③自己流の妊活だったため、A病院にこだわる必要がなかったから
今回は特別な治療(AIHやIVFなど)を受けていたわけではなく、タイミング法による妊娠だったため、自己流妊活と同じ流れでした。
わざわざA病院で妊娠確認をする必要性を感じず、そのままフェードアウトしました。
4. 最後に
いかがでしたでしょうか。
同じような内容の診察でも、病院によって費用に大きな差が出ることがあります。
妊娠が継続すると、その後の妊婦健診や出産費用など、何かとお金がかかります。
できるだけ初期費用を抑えたいと考えるのは、自然なことだと思います。
私の経験が、これから妊娠を考えている方や、妊娠初期の方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
妊活戦士&すべてのママに幸あれ!