今回も、稽留流産した話です。
こちらの記事の続きになります。
今回もテーマは流産の話になりますので、少しセンシティブな内容になります。
どうかご自身の気持ちを優先して読んでください。
1. セカンドオピニオン
結局、卒業したはずの不妊専門クリニックに戻ることになりました。
9w2d、不妊専門クリニックでの内診で、やはり心拍が確認できず、成長が止まっていると言われました。

やっぱり…
不思議と、最初に言われた時より、すんなり受け入れることができました。
結果的にセカンドオピニオンとして見てもらった形になり、2人の先生からダメだと言われて変に諦めがつきました。
この日は、手術の予定を決めてから帰宅しました。
稽留流産を経験された方ならわかると思いますが、全く自覚症状がないのが怖くないですか?
私の場合、出血はまったくありませんでした。
今思えば、軽い腹痛やつわりの消失はあったものの、まさか成長が止まっているなんて信じられませんでした。

本当に成長してないの?
むしろ、まだ本当にお腹にいるの?
本当に動かなくなっちゃったの?
自分の体なのにまったく実感が湧きませんでした。
このままずっとお腹にいてくれたら、何かの拍子に成長がまた再開するかもしれない、と非現実的な期待をしてしまった時もありました。
それでも、やはりお別れの時はやってきます。
2. 自宅での自然排出
最初の兆候は茶おりでした。(9w3d)
茶おりが少しずつ出始め、軽い下腹部痛も始まりました。
断続的だったので、生理用の痛み止めでしのぎました。
茶オリが出始めて4日目あたりで、ついに鮮血が出ました。
鮮血が出る時にはもう下腹部の痛みは生理痛を遥かに超える痛みで眠れなくなりました。
痛み止めを飲んでも効かず、横になっても楽にはなりませんでした。
しかし、鮮血が出るということは、もうすぐ排出されるということ。
とにかく早く出てきてほしいという思いが強くなりました。
調べたところ、排出の痛みは陣痛に近い痛みらしいです。
陣痛がどれほど辛いのかを考えつつ、トイレで血が出る→ベッドに寝転ぶ→再びトイレに篭る、という繰り返しを約2日間続けました。
この間、まともに寝た記憶もありません。
いつ胎嚢が排出されるかもわからないので、生理用ショーツを常に着用し、ソファやベッド、椅子などにペットシーツを敷いていました。
「これっていつ出るの…?本当に自然に出るの…?」と、不安と腹痛と戦いました。
しかし、ついに、その時は突然やってくるのです。
トイレで血を出していた時でした。
赤いけど明らかに血ではない何かがニュルンと出てくるのを感じました。
すぐにそれが胎嚢だとわかりました。大体20cmほどの、白っぽいような赤っぽいような塊でした。
茶おりが出初めて5日目、鮮血が出始めて2日目に排出されました。(手術予定日3日前)
胎嚢を見た瞬間、声を上げて泣きました。

とうとう出てしまった。
ここから大きくなったとしたら、どんな姿を見せてくれたのだろう…
こんなにちっちゃい状態でお腹から出してしまって、本当にごめんね
本当に、辛くて仕方なかったです。
最後に、胎嚢はトイレに出てしまったので、ゴム手袋をしてトイレから救出。
軽く水で洗ってジップロックに入れて冷蔵庫で保管しました。
3. 手術 or 自然排出
正直、手術に対して不安が大きかったので、私の場合は自然排出出来てよかったです。
排出された我が子が入った胎嚢をきちんと見ることができたのもよかったです。
私の病院では、手術で取り出したものを見ることができないと言われていました。
また、排出にかかった時間ですが、多分私は短い方でした。
長い人は鮮血が出てから1週間ほどかかることもあるようです。
いつ出てくるかわからないし出血量も多いので外出、ましてや仕事中なんて不安になりますよね💦
私は仕事を休んでいたので、なんとか対応できました。
みなさまも、不安な方は無理せず仕事を休むことをお勧めします。
もし仕事が休めないという場合は、手術の選択がいいと思います。
日帰り入院で、1日で完結する場合が多いようです。
私は繁忙期でしたが、茶おりが始まってからは構わず休みました。
仕事の代わりは誰だってできるけど、私の体のことは私しか対応できないし、なんなら大量出血で倒れて大事に至るみたいなことになると周りにも迷惑をかけると思ったので。
自分優先にすることが結果的に周り優先にもなるのかなという考えでした。
4. 自然排出後の病院
さて、自然排出してしまったら、下腹部痛もだいぶマシになりました。
疲れ切って、その日はすぐに寝てしまいました。
翌日、赤ちゃんを持って病院に行き、赤ちゃんを提出後、診察、内診があり、最後に薬を3種類もらいました。
子宮収縮剤、抗生剤、痛み止めです。
私の病院では、5日間、朝昼晩に服用するように言われました。
先生からは大体2週間ぐらいで出血が止まると言われており、実際に2週間ほどで止まりました。
ちなみに、POC検査は行っておりません。
1回目の流産だったので保険適用ではなかったことと、初期流産のほとんどは胎児側が原因との話だったため、1回目は見送ろうという話になりました。
本当は不育症の可能性も視野に入れて調べたかったのですが、流産がショックすぎてあまり頭が回らず、受けることは叶いませんでした。
5. あの子が教えてくれたこと
本当に本当に2度としたくない辛い経験でしたが、あの子が教えてくれたことはたくさんありました。
まず、私たち夫婦が自然妊娠可能だということです。
妊活に対して正解がわからないまま進んでいた部分もあったので、これは大きかったです。
また、夫婦の絆を強くしてくれました。
考え方を見直すきっかけにもなったと思います。
あの子の命と引き換えに得た分、私たち夫婦もしっかり生きていき、またパワーアップした私たちで次の子を迎えたいと思いました。
流産は排出したらはい終わり、ではなく一生忘れることはできないと思います。
乗り越えるとかそういうものでもないと思います。
流産したという側面を持ちながら、今後も生きていくことになるのです。
これは読んでいる方へのメッセージと、自分への教訓になりますが、
辛い気持ちを抱えながら、次の妊活に向けて前向きになるのは難しいと思いますが、とことん夫婦で話し合う良い機会だとも思いますので、ぜひ話し合って納得のいくやり方を見つけてください。
私たち夫婦も話し合いました。
6. 最後に
以上で、自然排出編は終わりです。
まずは自分の体を回復させることが大事ですので、同じ経験をされた方は、しっかり休んでくださいね。
美味しいものを食べて、綺麗なものを見て、良い音楽を聴いて、質の良い睡眠をとってください。
全ての妊活戦士に幸あれ!