今回は、東京都が行っている「不妊検査および一般不妊治療にかかった費用の助成制度」についてご紹介します。
私たち夫婦も実際にこの制度を利用し、5万円の助成金を受け取ることができました。
この制度をきっかけに、不妊治療専門のクリニックに通い始める決心がついたので、私たち夫婦にとってはとても良い機会にもなりました。
1. そもそもどんな制度なのか？
保険医療機関にて行った不妊検査及び一般不妊治療に要した費用（保険薬局における調剤を含みます。）について、 5万円を上限 に助成します。
・ 助成回数は夫婦1組につき、1回 に限ります。
・保険医療機関とは、保険診療を行う病院・診療所です。
・保険薬局とは、保険診療に基づいて医師の出す処方箋に従い調剤を行う薬局です。
・ 申請には期限があります。
詳細は、東京都福祉保健局のホームページをご確認ください。
※表は東京都福祉局のHPより引用
この表に書いてある通り、不妊要因となりえる基本的な検査が助成でカバーできます。
妊活を始めるにあたり、不妊の主な原因をあらかじめ探ることが出来るので、非常に有用な制度です。
また、ここに書いてあるすべての検査をしようとすると、女性の検査は一度通院しただけでは完結しません。
生理期間しかできない検査、生理が終わって排卵までの間にしかできない検査、排卵後にしかできない検査等があり、複数回の通院が必要となります。
また、検査と並行して性行為のタイミング指導も受けられ、その費用も助成対象となっているのです。
なお、制度の対象となる医療機関は限られていますので、まずは対象機関がどこかを確認することが大切です。
2. 私たち夫婦が助成を使ったきっかけ
まずは、妊活の経緯について説明します。
結婚してしばらく経ち、夫婦2人の生活も十分楽しんだところで、「そろそろ子どもほしいね」となり、ゆるゆる妊活を始めました。
当初は、「避妊をやめればすぐ妊娠できるだろう」と安易に考えていたのですが、現実はそう甘くありませんでした。
半年が過ぎても妊娠せず、アプリを使って排卵日を特定することも、それを夫に共有して営むこともお互いにプレッシャーになっていました。
そこで、「どちらかに原因があるかもしれないし、やみくもにタイミングをとってもしょうがない。なので、いったん検査してみよう。原因がないならないでそれを知ることが一歩前進になる」という意見で合意し、検査をまずは受けてみることにしました。
不妊検査や不妊治療を行った夫婦・カップルに対して助成を行っている自治体があることはニュースで何となく知っていたので、私たちが住んでいる自治体でもあるのか調べてみました。
そして、東京都がやっている助成にたどり着いたのです。
3. 通院・検査の概要
助成が受けられる医療機関を調べ、早速通院を開始しました。
最初は夫婦でクリニックを訪れ、男女それぞれが受ける検査内容について丁寧に説明を受けました。
私は検査を一通り終えるのに全部で3ヶ月ほどかかったと思います。
- 夫が受けた検査
精液検査、感染症検査
- 私が受けた検査
超音波検査、内分泌検査、感染症検査、卵管疎通性検査、頸管粘液検査
- 夫婦共通の検査
フーナーテスト（性交後検査）
私が受けた検査の中で、唯一保険適用外になったのが、AMH（抗ミュラー管ホルモン）検査というものです。
検査自体は血液検査のみのため、体に負担がかかるものでありませんでした。
AMHというのは、卵子の残存数を推測する指標となるものです。
詳しくはこちらのHPをご確認ください。
※私が検査を受けた段階では保険適用ではなかったですが、2024年6月から保険適用となったようです。
また、卵管疎通性検査として卵管造影検査（油性）も行いました。
卵管造影検査は痛いと噂の検査ですので、覚悟を持って検査を受けました。
その時のレポはこちらの記事に詳しく書いております。
色々な検査を行いながら、排卵前に通院した際は超音波検査をし、「いつ頃排卵しそうだから、●●日と▲▲日でタイミングをとってね」という指導も受けていました。
最初に述べましたが、このタイミング指導もこの制度の対象に入ります。
4. 検査にかかった費用
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 夫 | 13,260円 |
| 妻 | 56,450円 |
| 合計 | 69,710円 |
このうち5万円が助成され、実質負担は 19,710円 でした。
もっと細かく言いますと、
東京都に申請するための受診証明書（クリニックに払った分） 3,300円
住民票①（クリニックに渡した分）200円
住民票②（東京都への申請に必要だった分）200円
戸籍謄本（東京都への申請に必要だった分） 350円
計 4,050円
上記は検査以外にかかった諸費用のため、実質かかった費用は
19,710円 + 4,050円 = 23,760円でした。
5万円もらえるだけありがたいですね。
5. 申請してからいつごろ振り込まれた？
私は東京都の申請サイトから申し込んだため、サイトに履歴が残っています。
(確認中が表示されてからが長かった……)
2024/12/3に申請し、確か2025/2中旬ごろに、義母百合子様からの名前で「申請通りましたよ」と手紙が届きました。
そして銀行口座への振り込みが2025/2末というスケジュールでした。
私の場合は申し込んでからは大体3ヶ月ほどかかりましたので、余裕を持って申請するのがおすすめです。
ご参考にどうぞ！
6. 最後に
もし、不妊検査を受けるかどうか悩んでいる方がいれば、ぜひ一度受診されることを検討してみてください。
そして東京都の方はこの助成を使ってほしいです。
5万円という額は大きいので、この助成がなければ私たち夫婦も病院に行くのが遅れていたかもしれません。
早めに病院に出向くきっかけになったので今思えばありがたいです。
お悩みの方はご相談にも乗りますので、ぜひお気軽にXやインスタなどでコメントください。
妊活戦士に幸あれ！
