流産して1ヶ月以内に、身近な友達の妊娠が発覚しました。
正直、泣きました。
友達のことは大好きだし、本当にいい人で幸せになってほしいと思っています。
でも、なぜこのタイミングなの?
なぜ私は妊娠継続できなかったの?
そんな思いが交錯し、感情が爆発してしまいました。
芸能人の妊娠の話を聞くよりも、身近な人の妊娠の話の方が遥かに強い衝撃を受けることを痛感しました。
1. 友人の妊娠
「おめでとう」と言えず、泣いてばかりの日々。
その妊娠した友達とその旦那様、そして私と私の夫の4人での交流もあり、近々、ちょうど4人で会う約束がありました。
しかし、正直、その場には行きたくありませんでした。
夫は、久々に会えるので行きたいし、妊娠は早い者勝ちではないから友達が妊娠したからと言って私が妊娠できないわけではない、という考えでした。
本当は、私だけお留守番で夫だけ行くというのもアリだったのですが、その時の私は限界寸前でした。
本当は夫にはそばにいてほしい。
私がいないところで友達が妊娠おめでとうと盛り上がること自体、想像するだけで苦しい、夫がそばにいてくれないことが辛くてしょうがない、そんな思いをぶちまけて、大喧嘩しました。
喧嘩の後、2日ほど気まずい空気が流れる中、夫がある論文を見つけて私に話してくれました。
2. 流産に関する研究論文
喧嘩の2日後、夫から謝られました。

ごめんね。この論文を読んで反省した。

いったいどんなことが書いてある論文なんだ???
その論文はこちらです。↓
日本語で書いてあるので読みやすいと思います。
論文の要点というか、夫に響いたのは以下の点でした。
・流産に対する夫側の反応は、想像以上に妻の心情に影響を与える。
→夫の反応は妻の悲嘆を進める方向へも滞らせる方向へも影響する。
つまり、夫がどう反応しているかは妻にとってすごく重要。
・流産後、夫婦の関係がどうなるかは、2人次第である。
→悲しみに暮れ、夫婦関係がネガティブに変化することもあるが、夫婦のあり方や努力次第で関係が深まることもある。
また、個人の成長が夫婦関係に好影響を与え、良い循環を生む可能性もある。
・辛い時こそ、夫婦間のコミュニケーションを閉ざすべきではない。
→流産時は、受診・入院・流産後の処置・子どもの弔いなど、深刻な内容について半ば強制的に2人が話し合う必然性が生じる。
これを契機にコミュニケーションが活発になり関係が深まる可能性がある一方で、
自分自身の悲しみが大き過ぎて相手に〈どう接すればよいかわからない〉、
あるいは片方が相手に対して〈心を閉ざす〉ようであれば関係は悪化するため、
お互いにコミュニケーションを閉ざさないようにする努力も 必要である。
この論文を読んだ夫は、以下のように言ってくれました。

しゅんしゅんの心が復活するまでは、ずっとそばにいるよ。
1人で会いにいったりしないよ。今まで寄り添えなくてごめんね。
論文を読んでみて、私が必死に訴えていたことがようやく腹落ちしたみたいです。
それを聞いて、私は号泣しました。
夫だって辛いはずなのに、そんなことを思わせてしまったことに罪悪感を感じました。
でも、寄り添ってくれるのは本当に嬉しかったです。
ただ、この論文に書かれていることは、「わざわざ言われなくてもそんなこと最初からわかってるよ」という内容がほとんどです。
冷静な時に読むとその通りですが、当時は自分たちの悲しみをどう処理するかで精一杯で、客観的に見る余裕がありませんでした。
だからこそ、同じ経験をした多くの人々が感じていることを論文で読んだ時、痛いほど共感しましたし、「よく考えてみると本当にその通りだよな」と思いました。
そしてもう一つ、私が友達に対して素直に祝うことができない、正直しばらく会いたくないと伝えたところ、「祝わなくていいよ、本来元々他人なんだから」とも言ってくれました。
一見冷たいように感じるかもしれませんが、私にとってはすごくありがたい言葉でした。
「友達なんだから祝えよ、心狭いな!」みたいなことを言われてもおかしくないと思ってたので、
本当に救われました。
そして、私たち夫婦はこれを契機に、どんな細かいことも話し合いをするようになりました。
思ったことはその場でぶつけあい、同じ目標を定めて「また次から頑張ろう!」と、夫婦二人三脚でやっていく絆が強くなりました。
3. 残念だけど当事者にしかわからない
流産してしまった人の気持ちは、やはり流産した人にしかわからないと思います。
特に流産直後なんて嫌な感情、マイナスな感情とも取れる気持ちがどんどん溢れてきます。
それでも、今はそれでいいと思っています。
解決方法は人それぞれですが、ある程度時間が経たないと、いくら他人に慰められても気持ちはなかなか癒えません。
同じような経験をした方や悩んでいる方がいらっしゃるかもしれませんが、どうか自分を責めないでください。
どうか、自分を労わって、次の妊娠に向けて安静に過ごしてください。
そして、もし近くにそのような方がいれば、暖かく見守ってあげましょう。
私の場合、あまり言葉数多く励まされても、正直「お前にはわからんだろ」と思ってしまうことが多かったです。
励ます方法は言葉だけではありません。相手が求めていることだけを出来る限りしてあげることが大切です。
4. 最後に
夫婦関係の変化に関する話は以上になります。
流産の理由や慰めに求めるものは人それぞれです。
もしこの文章を読んでくださっている同じ経験をされた方がいらっしゃいましたら、次に向けて前向きになれることを願っています。
妊活戦士に幸あれ!