自然排出してから、ひたすらに次の生理を待つ日々が始まりました。
次の妊活への焦りや悲しみに押しつぶされそうな、とても辛い時期でした。
そのときの心情については、こちらの記事に詳しく書いておりますので、よろしければご覧ください。
そんな、誰にも言えない辛い時期に、私を救ってくれた本や映画があります。
今回は、その中から特に心に響いた本を3つ、ご紹介したいと思います。
天使ママや、同じような気持ちでお辛い方に、ぜひ読んでいただきたいと思います。
なお、映画・ドラマについては別の記事で紹介しておりますので、こちらもご覧ください。
1. ママ、さよなら。ありがとう(池川明さん)
この本は、胎内記憶研究の第一人者である産婦人科医、池川明先生が書かれたものです。
「赤ちゃんは命を懸けてメッセージを伝えに来る」
「生まれない、と決めている赤ちゃんもいる」
このような内容が心に深く響きました。
特に印象的だったのは、
「赤ちゃんは、お母さんの笑顔を見るためにやってくるのであり、お母さんを傷つけるためではない」
という言葉です。
当時、毎日泣いてばかりだった私は、「泣いていては赤ちゃんがお空に帰れないかもしれない」と、ハッとさせられました。
また、その子でもその子じゃなくても、私たち夫婦の元にまた「赤ちゃん」が来てもらえるように、立派に夫婦で生きていこう、と強く決意できる言葉でした。
流産や死産を経験した天使ママの体験談も多く掲載されており、同じ状況にいる方々の声に触れることで心が救われました。
温かい「命」の物語が詰まった一冊です。
2. きみは赤ちゃん(川上未映子さん)
こちらは、川上未映子さんという小説家の方が書かれた、実体験を基にしたエッセイになります。
川上さんご自身がお子様を妊娠されてから出産、そして育児と、さまざまな経験をしてその時々で何を感じたのか等、詳細に(結構赤裸々に)描かれています。
多分、妊娠中や子育て中って、女性側は特に言語化できないもやもやがあるのじゃないかと思いますが、その気持ちを言語化してくれているので「これこれ!これが言いたかった!」と共感の嵐ではないでしょうか。笑
川上さん自身は流産の経験はないと思われますが、妊娠・出産・育児を進めていく中で、夫婦で共有しておきたい内容がたくさん詰まっています。
ぜひご夫婦で読むことをおすすめします。
また、ユーモアもたっぷりで、思わず笑ってしまう場面も多く、癒しになりました。
私も今後頑張ろうと思わせてくれる、前向きな気持ちになれる一冊です。
3. 運転者(喜多川泰さん)
妊活とは直接関係のない小説ですが、人生観を見直すきっかけを与えてくれました。
主人公は、運に恵まれない中年男性。
仕事はなかなか思うような成果が上がらず、家族関係でも多くの悩みを抱える日々を過ごしていましたが、「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーに出会ったことがきっかけで彼の人生に変化が訪れます。
私は流産を経験したとき、「なんて自分は運が悪いんだ」と心底思いました。
しかし、この本の中では運は「良い」「悪い」という表現ではなく「使う」「貯める」という表現をされています。
これを読んだとき、「そうか、私は、あの時運を貯めたのか」と、考えるきっかけにもなりました。
「運」に対する考え方、ひいては「人生」「生き方」に対する考え方を改めて見直すことが出来た一冊でした。
読んでいる最中、感動して、ぼろぼろ泣いてしまいました。
涙を流すことで心の浄化にもつながったと思います。
本当に大好きな本の一つです。
4. 最後に
辛い方、泣きたい方、笑いたい方、いろんな感情を持った方に対して、これらの本が少しでも皆様の心に寄り添い、前向きな気持ちを届けてくれることを願っています。
また、これらの他にもおすすめの本などございましたら、インスタ、ツイッター、お問い合わせフォームから教えてください。
それでは、すべての妊活戦士に幸あれ!