今回は、私が流産を経験した際にかけられた言葉の中で、嬉しかったこと・嫌だったことを紹介します(あくまで私個人の感想です)。
流産したこと自体、身近な人にしか伝えていないので、たくさんの人から言葉をかけられたわけではありません。
それでも、たとえ一人に伝えるだけでも辛いものは辛いし、そのときにかけられた言葉というのは、意外と強く記憶に残るものです。
もし、あなたの身近な方が同じような経験をされて、「どんな言葉をかけたらいいのかわからない」と悩んでいるなら、少しでも参考になれば嬉しいです。
目次
1. 悲しかった言葉
「もっと辛い思いをした人もいるよ」

だから何? 人によって状況も、受け止められる心のキャパシティも違うのに。よくそんなことが言えるなと思いました。じゃあ、これは我慢しろってこと?って感じでした。
「早く妊活を始めればよかったのに」

そんなこと、自分でもわかってる! というか、年齢に限らず流産する人はするのに、わかった気でアドバイスしないでほしい。
それに、“妊娠して出産する”ということがこんなにも難しいなんて、知らなかった。
義務教育で教えてくれ……というか、ドラマや漫画で簡単に妊娠する描写ばかりなのも問題では?
「運が悪かったね」

運が良いとか悪いとかで片付けたくなかった。
「運が悪いと、こんなに辛いことが続くの?」と不安になりました。
ちなみに、運に関してはこの本に面白い考え方が書いてあり、私自身も考え方が変わって前向きになれたので、ぜひおすすめです。
「次に妊活するときは、これを試したら?」

……そんなに簡単に切り替えられません。それに、指示される筋合いもない。
正直、「うるさいな」と感じてしまいました。
番外編
これは直接言われたわけではないのですが、ちょうど流産した時期にSNSで見かけた投稿の一部です。
・妊娠して嬉しい気持ちになったことは一度もない
・女の子じゃなくて男の子がよかったのに何でなの
・母になりたくない、これからが憂鬱すぎる
SNSはあくまで個人の意見を自由に発信する場所だし、妊娠しても全員が幸せな気持ちになるわけではないということも理解しています。なので、これらの投稿に対して批判したいわけではありません。
ただ、こんな思いを持っていても赤ちゃんが順調に育つ一方で、私のように心の底から赤ちゃんを願ってた人が流産するなんて、「本当に気持ちとか願いとかは関係ない、染色体や母体の問題なんだな」と割り切れるようにはなりました。
そういう意味では先ほどの投稿をされた方には感謝……してます。笑
2. 嬉しかった言葉
「仲がいい二人だからこそ、また来てくれるよ」
→ まず、夫婦二人の存在を認めてもらえた気がして嬉しかった。
さらに、「そんな二人だからこそ、また赤ちゃんが来てくれる」と、希望を持たせてくれる言葉でした。
以上。
…正直、嬉しかった言葉ってのは、意外と少ないんですよね。
多分、辛い思いをしているときに、“わかったようなアドバイス”を言われても嬉しくないからだと思います。
ましてや、私の周りには同じ経験をした人がいなかったので、余計にそう感じました。
3. 最後に
私としては、「何も言わずに見守ってほしかった」というのが正直な気持ちです。
声をかけられればかけられるほど嫌な気持ちになることが多かったので、言葉ではなく態度や距離感で励ましてもらえる方が嬉しかった。
何も言わずに黙って見守る、言葉以外にも励まし方はたくさんある。と気づきました。
もちろん、夫とはたくさん話し合ってたくさん泣いて絆を深める機会にはなりました。
その時の記事はこちら。
夫との話し合いの中で、傷つくことも正直ありました。
ただ、ここで挙げた言葉はすべて「当事者以外」からかけられたものです。
夫婦間での衝突は避けられない部分もあるし、逆にそれを避けなくてよかったとも思っています。
なぜなら、夫が私の気持ちを一番に考えてくれていたから。
夫婦の話し合いは必須です。ですが、お互い傷つけ合わないようにしてください。
そして当事者ではない方は、むやみやたらに声掛けするのはお勧めしません。
何も言わずに見守ることも、相手を思いやる立派な行動の一つです。
それでは、妊活戦士に幸あれ!